月間ニュースレター
おがわ通信 3月号
ちょとしたことで大損害になる時代だからこそ、賠償リスクを真剣に考えましょう
事業活動保険は会社を守ってくれる
大事な保険です
コロナ禍で、まだまだ「まん延防止措置」が続いております。そして、今年の卒業式は一体どうなるんだろうと、ご契約者様のお子様方を心配して日々心苦しくなっています。ワクチンの3回目接種が進んでいますでの、どうか感染拡大がストップして笑顔で卒業式を祝えるように祈っております。
さて、今回は事業を営んでいる方に役立つ話を提供いたします。最近はクレームを言った方が強いという風潮があります。勿論、被害を受けて、迷惑を被ったのならクレームを言って賠償してもらうのは当たり前のことですが、ちょっと違うのでは? と思うことも多々あります。言われたことで加害者になった瞬間、悪者のように扱われますし、ネットの書き込みで炎上しようものなら社会から抹殺される事態になることもあります。賠償責任というのは、民事訴訟がからむと非常に難しい事態になって大事件になってしまいます。私たちは中小企業だから大丈夫ということはない時代です。今回は賠償リスクについて真剣に考えてみましょう。驚くような事例を損保ジャパンの担当者S氏に教えてもらったので紹介致します。
ジャムの種類の違いで1000万円以上の出費
お菓子製造会社が真ん中にジャムが乗っているクッキーを製造していました。ある時、誤ってイチゴジャムを乗せるところを、オレンジジャムを乗せて卸会社へ販売してしまいました。パッケージはイチゴジャムの箱ですので、中身が違うわけです。すると、卸した会社から、もしオレンジにアレルギーがあった子供が食べてアナフィラキーショックで死亡したら大変なことになると事態が大事になったのです。1センチも満たない大きさのジャム違いで、死亡事故が起きるとは思えませんが、卸した会社は販売して全国の小売店へ配送する責任があります。謝罪広告と間違ったお菓子の情報を記事として、全国紙3紙へ載せるように騒ぎました。費用は1千数百万円かかったそうです。小さなお菓子製造会社ですから、1千万円を超える出費は倒産の危機です。しかし、損保ジャパンの保険に加入していて、限度額の1千万円の保険金が出たそうです。自己負担は数百万円で済み、経営危機を乗り切ったそうです。
この保険が事業活動保険なのです。業種に応じて、様々にアレンジできるので、無駄なく卒なく設計できて保険料も以前の賠償保険関係よりリーズナブルですし、時代に応じた細かな特約が開発されていますので、この事業活動保険だけであらゆるリスクをカバーできます。
今回のクッキー事件でのポイントは、アレルギーが出たり、死亡事故が出たりの損害事故は起きていないのに保険金が出たことです。ジャムの過誤によって起きるであろう事故を未然に防ぐ対策費用に保険金が出たのが凄いところです。プロの保険マンとしても、S氏にこの話を聞いて驚きました。何て、良い保険だと! 製造業務過誤賠償責任補償特約でした。 さらに、リコール費用補償特約を付帯していれば、クッキーを回収する費用も保険でカバーできたはずです。残念ながら、その当時はリコールの特約がまだ発売されていなかったので、加入されていませんでしたが、現在では加入できます。
会社のパワハラ問題も解決してくれる
では、もう一つ。都内の不動産会社で営業の仕事をされていた30代の男性が体調を崩し入院しました。営業チーム仲間は心配してお見舞いに行ったり、仕事のカバーをしたりと復帰を応援していたそうですが、残念ながら体調が戻らず退社するとになったそうです。その後、その30代の男性から不動産会社へ訴えが起こされました。上司から無理なノルマを課されたため、無理に夜遅くまで仕事をさせられたと言うのです。また、ノルマを達成しないと仲間の前で怒鳴られて心身ともに疲弊して病気になったというのです。こういうパワハラ問題は最近多く発生しています。昭和の営業はもう古いのでしょう。気合と根性で何度でも断られても訪問しろとか、土下座しろとか言っていた時代から、いまは穏やかに接してお客様本位で営業する時代です。社内の風土も変わらなければいけないのでしょう。上司の方も悪気はないけれども、部下がパワハラと捉えたらパワハラになるのです。私からしたら、今の方が怖い時代です。仕事を辞めざるを得ない状況にさせられたので、賠償請求がされました。相手側には弁護士がついて、訴訟も辞さない構えでしたが、会社は数百万円を支払って示談という形で対応しました。この際も事業活動保険が役立ちました。雇用慣行賠償責任補償特約を付帯していましたので、免責10万円を会社が自己負担して支払いが無事終わりました。
上記2例の様に、クレームから発展した賠償トラブルは年々増えています。時代とともに会社の抱えるリスクは変化してきますので、もし事業活動総合保険を知らなかったり、加入されていない事業主の方がいらっしゃれば、是非ライフラインの経験豊かなコンサルタントに相談してください。御社の抱えるリスクを親身分析し、対応策をプランニング致します。
1 ~ 1件 / 全1件