月間ニュースレター
おがわ通信 12月号
年末年始の会合が増えそうな12月。飲酒運転は厳禁です
飲酒運転では
自動車保険も医療保険も保険金が出ない
今年もあっという間に師走です。緊急事態宣言が解除されて、WITHコロナの生活も少しづつ活況というか、以前のように行えることが増えてきていますね。嬉しい限りです。
しかし、12月になってコロナウイルスの強力な変異型が出ました。「オミクロン」と命名された新変異型はワクチンが効かないとか、重症化が凄いとか、感染力が高いとか、最高レベルの警戒が言われています。コロナ禍が落ち着いて、安心して年末年始が迎えられると思っていただけに、不安になります。とはいえ、日本はコロナ対策が成功している国です。地道に消毒、手洗い、うがい、マスクを欠かさず対策していきましょう。
今年の12月は宴会が復活しそう
さて、今回は飲酒についてです。忘年会、クリスマス会、新年会とこれまで自粛していた行事が増えてきています。飲食店での会食人数制限も緩和されて、楽しい時間を過ごすことが増えそうです。そこで、思い出して頂きたいのが飲酒運転の基礎知識です。
飲んだら乗るなは当たり前ですが、飲酒に関する知識を深めてさらに飲酒運転の防止意識を高めましょう。損保ジャパンから発表された資料を紹介します。
居酒屋で飲んでそのまま運転して帰るのはもってのほかですが、実は飲酒した翌日にアルコールが分解されず残っていて、気が付かず酒気帯び運転となるリスクがあります。二日酔いなら自分で判断できますが、その症状がないと、うっかり運転することはよくあることではないでしょうか? 自宅にアルコール検知器を持っている方はなかなかいないですが、タクシー会社、運送会社などは出社に際に検査をする体制が整っています。
ビール350mlは3.5時間でやっと消える
また、コロナ禍で在宅勤務や外出を控える人が増えて、自宅飲酒の習慣化が進んでいるケースがあるそうです。うっかり飲酒運転することもなきにしもあらずです。
そこで、分解時間が分かる資料を紹介致します。アルコールの影響は体重、性別、体質によって個人差が大きいので目安としてください。アルコールの血中濃度は飲酒後15分から2時間後に現れます。量が多いほどそのピークは遅れるそうです。ビール350ml缶を飲んで、アルコールが消えるのは3.5時間。宴会でビールを三杯飲んで(約1000ml)だと10時間。結構時間がかかるものです。
飲酒運転は酒気帯びか酒酔いかの2種
飲酒運転には2つの違反種別があります。酒気帯運び運転と酒酔い運転です。酒気帯び運転とは呼気1リットル中のアルコール量で判断されます。呼気1リットル中で0.15mgが分岐点です。 以下、アルコール量と違反の分類です。そして、酒酔い運転は呼気中のアルコール量とは関係なく、お酒に酔って正常な運転ができない状況で運転をした場合の違反となります。 正常な運転ができない状況とは車の運転に必要な注意力や判断力が失っている状態です。千鳥足で上手く歩けない等、ろれつが回らず上手く話せない等は呼気中のアルコール量に関係なく酒酔い運転と判定されます。
【酒気帯び運転】
呼気1リットル中のアルコール量 0.15mg未満 ➡ 違反とならない
呼気1リットル中のアルコール量 0.15mg~0.25未満 ➡ 免許の停止(13点)
呼気1リットル中のアルコール量 0.25mg以上 ➡ 免許の取消し(25点 欠格期間2年)
※酒気帯び運転の刑事罰となると3年以下の懲役または50万円以下の罰金
【酒酔い運転】
酒酔い運転と判定 ➡ 免許の取消し(35点 欠格期間3年)
※酒酔い運転の刑事罰となると5年以下の懲役または100万円以下の罰金
運転者だけではなく、お酒を飲んでいると知りつつ車両を提供した人には運転者と同じ罰則が与えられますが、その他に、運転者が酒を飲んでいると知りつつ同乗した人、またお酒を提供した人には以下の罰則が定められています。
運転者が酒気帯び ➡ 2年以下の懲役または30万円以下の罰金
運転者が酒酔い ➡ 3年以下の懲役または50万円以下の罰金
飲酒運転は健康保険も全額自腹
最後に保険について重要なことを記します。酒気帯び運転および酒酔い運転時に事故を起こした場合、自分のケガや車両の破損に関して自動車保険の支払いはできません。修理代、入院代、治療費など全て自腹となります。保険対象外です。
しかし、相手方への補償に関しては「自賠責保険」「対人賠償保険」「対物賠償保険」の対象になります。被害者救済の観点から被害者の損害に対する補償は有効とされるためです。また、自動車の同乗者については、原則として「人身傷害補償保険」「搭乗者傷害保険」「無保険車傷害保険」の補償対象となります。
さらに怖いのが公的な健康保険も適用外になることです。3割負担どころか、全額負担ですので治療費は高額になります。さらにさらに、SOMPOひまわり生命などで加入している医療保険も適用外となります。
夜間の事故は飲酒運転が疑われる
極めつけは、飲酒運転をしていなくても飲酒運転の疑いで自動車保険の補償が受けられないケースがあることも覚えておいてください。ズバリ夜間の事故で翌日に警察へ連絡したケースです。事故の直後に警察を呼ばないのは飲酒を隠すためであり、アルコール検査を避けるためと疑われるからです。飲酒の機会が多い夜間や週末などは注意が必要です。事故を起こしたら、すぐに連絡をしてください。
飲酒運転で事故を起こした場合は法律上保険金が出ないことがお分かり頂けたと思います。さらに疑われる行為があると保険金が出ないこともあり得ると知って頂けたと思います。こういう法律に関する知識も含めてライフラインではお客さまと保険相談を行っています。コロナが落ち着いて少し外出も可能となっています。この12月は保険相談の機会としてぜひご来店ください。
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