月間ニュースレター
2015年9月号 今年10月に保険期間
火災保険の見直しは
この9月に実施しましょう
夏休みの終わりになって、愛知県で驚くべき火災事故が発生しました。近隣住民を悩ませていたゴミ屋敷が蚊取り線香から火災となり、周囲の住宅に延焼したのです。連日テレビや新聞で言われていたことは延焼の責任はどうなるのか? ということです。明治時代に制定された民法がそのまま残った失火法(失火ノ責任ニ関スル法律)では、重大な過失がないかぎり、責任は問われない事になっています。つまり近隣住宅から火災が燃え移っても賠償請求ができないのです。
愛知県のゴミ屋敷の場合はゴミの管理責任を含めて重大な過失を問えるかどうかが論点になるでしょう。
対岸の火事ではないですが、もらい火であったとしても、火災被害は自分で費用を出して直さなければならないという今の日本では、火災保険を準備することは不可欠となります。
しかし、お客さまの中には 『とは言っても、万が一のために高額な火災保険に加入するなんてやはり考えてしまうよ…』 というご意見もお聞きします。よくよくお話を聞いてみると、火災保険について誤解されているようです。実は火災保険は火災被害だけを補償するものではないのです。
説明すると、まず火災は当然ですが、落雷、破裂・爆発、風災・雹災・雪災、水災、建物外部からの物体の落下・飛来・衝突、漏水、騒擾・集団行動に伴う暴力行為、盗難による盗難・損傷・汚損、不測かつ突発的な事故と範囲が広いのです。火災保険という名称が誤解を与えているのでしょうね。内容からしたら大切な住宅を守る『火災保険』ですね。下の表に補償内容をまとめましたので参考にしてください。
空き巣被害の修理費用から
落雷でのテレビ故障まで保険金が出る
火災保険は住宅をあらゆる事故から守ってくれることは理解できたかと思います。さらに身近に感じて頂くために実際の支払い例を紹介します。他社で加入されていたお客さまへ我々スタッフが今回の実例を丁寧に説明すると、『え~!! 知らなかった。 だったら数年前の被害は保険で直せたんじゃないの?』 と驚きます。そして知らなかったがために保険申請をしなかった嘆きの声もらします。
損保ジャパン日本興亜の『THE すまいの保険』(個人用火災総合保険)は補償内容が充実していますので、同社の実例を4つ紹介しましょう。被害金額が全て出るわけではありませんが、守備範囲の広さに本当に驚きますよ。
【知らなかった!? 火災保険で保険金が出るケース4】
1) 自宅のアンテナに雷が落ち、アンテナからの過電流により、テレビが故障。テレビを買い替えた場合
2) 空き巣が侵入した際に窓ガラスを割られてしまって修理をした場合
3) 突然の雹(ひょう)に、屋根瓦の一部が破損。屋根の葺き替えをしなければならなくなってしまった場合
4)建物の外から石が飛んできて、窓ガラスが割れてしまった場合
実は隣家に類焼してしまった場合も
特約によって修復費用が支払える
冒頭でお話しした延焼の話も、実は特約によって延焼した住宅に対して賠償金を支払うことも可能なのです。 夕食の準備中にコンロの火が油に燃え移り火災になりました。火災は隣の家に燃え移り、隣家は半焼しました。民法上では損害賠償責任はないのですが、責任を感じて被害額を支払うことに。特約のおかげで隣家の方も納得する金額を支払うことが保険でできました。 以後近所付き合いも変わらず継続でき、返って誠意のある対応から深いお付き合いのできる関係になったと聞いております。
引っ越しなど忙しい時に加入するから
保険内容を知らない人が多い
火災保険は住宅を建てた際や引っ越してきた際など何かとバタバタしながら加入することが多いものです。加入するのは銀行のローン上の義務という感じで、じっくり補償内容を確認して加入していないことも多いものです。
災害続きで地震保険も気になるところですが、まずは今加入している火災保険の内容をチェックしてみてはいかがでしょうか? 加入内容によっては今回紹介したケースでも保険金が出ないことが多々あります。9月1日は防災の日ですから、この機会にライフラインでご相談ください。火災保険のスペシャリストがお待ちしております。
最後に、自然災害が多くなったため10月から火災保険が改定されます。保険料が割安になる35年契約ができるのはこの9月中までで、今後は最長で10年契約になります。長期契約による割引がなくなるわけです。さらに10月以降は保険料もアップします。火災保険を見直すのはこの9月がベストです。ご来店お待ちしております。
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