月間ニュースレター
2012年8月号 今月は大人気の「電動自転車」について考えてみましょう。
皆さんこんにちは!お元気ですか。8月に入り、暑い夏本番ですね!梅雨明け後、一気に暑くなり体がなかなか適応できません。梅雨末期の雨を荒梅雨(あらづゆ)または暴れ梅雨(あばれづゆ)と言いますが、先月の九州熊本県、大分県を襲った豪雨はまさに暴れ梅雨でした。5月には茨城県で大きな竜巻があり、近年の日本では考えられない気象が発生しています。この異常気象は日本ばかりでなく、世界中で発生していますので今後心配ですね。
店舗改修中の自転車屋さんが、弊社事務所の隣りに仮の店舗を開きました。店先に「電動自転車」が展示してあったので、試乗させていただきましたが、軽やかに気持ち良く走れました。「電動自転車」が最近ブームになっているのがよくわかりました。
さて、おがわ通信(2011年6月号)にて「自転車の正しい乗り方、ルール」「自転車の保険」等については掲載しましたが、今月は大人気の「電動自転車」について考えてみましょう。
「電動自転車」は自分で漕ぐ力をほとんど使わず、結構なスピードが出せます。24km/hを超えるとアシストが無くなりますが、24km/hまでならかなり楽に速度が出ます。「電動自転車」は自転車と原付を足して2で割ったような乗り物ですので、自転車と同じ感覚で乗ると思いがけないスピードが出て、事故に繋がるケースが多いようです。
「電動自転車」には一般的な「アシストタイプ」と「フルアシストタイプ」があります。一般的な「アシストタイプ」は普通の自転車と変わらない扱いで、保険加入の義務もありませんし、装備品も特にありません。(保険加入は必要と思いますので是非検討してください)「フルアシストタイプ」は基本的に原動機付自転車と同じ扱いで、運転免許、自賠責保険の加入が義務付けられます。また、市町村役場に登録する必要も有りますし、ヘルメットの着用も必要です。
排気量50cc以下の原動機付自動車が販売台数を年々減少する中で、「電動自転車」は販売台数が増えて、平成20年には原付を上回りました。それに伴い事故の増加が懸念されています。「電動自動車」の事故の特徴は「出会い頭の事故が多い」「運転免許を所有していない」「頭部損傷が多い」など、原付事故よりも自転車事故に類似している。ただし、「電動自転車」独自の事故特徴は、高齢者や女性の事故が多い。信号無視や一時不停止が多い。30代女性運転の2~3人乗りでは歩道での事故が2割を超える。また、同乗幼児は頭部や顔部を損傷している。負傷事故は自転車より少ないが、死亡事故の発生は同程度である等である。今後、「電動自転車」はますます普及すると思いますので、事故の動向に注意する必要があると思われます。
「電動自転車の保険」(アシストタイプ)は「自転車の保険」と同じように加入してください。まず、基本的には自分がケガをした時のために「傷害保険」と相手をケガさせたり、物を壊したりして損害を与えた場合の「個人賠償保険」です。個人賠は自動車保険・傷害保険・火災保険等に特約として付保すれば加入できます。「電動自転車」のフルアシストタイプは、通常の原付自転車と同じように自賠責保険と任意の自動車保険に加入しなければ十分な補償はできませんので注意が必要です。(自動車保険のファミリーバイク特約で賠償部分はカバーできる等、とてもわかりにくい点が多いため、保険加入についてはご相談ください。)
発売当時からしばらくの間は「電動自転車」は免許を持たない高齢者の乗り物という感じでした。ところが最近は健康志向、ガソリンの高騰、環境問題の影響で若い人にも注目が集まってきました。「電動自電車」は50km走っても充電代はわずか10円!地球にやさしい乗り物です。ママチャリタイプのものからマウンテンバイクスタイル、折りたたみなど色々な種類のものが出ています。2008年の法改正によりアシスト比率が人:モーター=1:2までOKとなりました。選択の幅がますます広がっていますので、今後楽しみです。
9月のお彼岸までは暑い日が続くと思います。特に熱中症には十分注意が必要ですね。熱中症対策は、とにかく水分補給が肝心ですよ。気象庁の予報では、8月初旬から中旬はゲリラ豪雨の発生が増えると想定していますので、お出かけ時には特に注意が必要ですね。
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