月間ニュースレター
2011年6月号 震災後に増えている自転車事故について
皆さんこんにちは!
すでに沖縄・奄美大島は梅雨に入ってい
ますが、関東もいよいよ梅雨入りですね。
梅雨時は、O-157やO-111等の
大腸菌が活躍する時期です。O-111は
焼き肉店のユッケによる食中毒で有名になりましたが、生ものを食べるときは注意して下さい。なお、今年は節電でエアコン等冷房の温度も抑え気味になると思いますので、熱中症にも十分気をつけてください。
今月は、増加傾向にあり、また震災後に増えている自転車事故について考えてみましょう。「東日本大震災」発生後とそれにともなう交通機関の混乱を受けて、特に、東京周辺では自転車に乗る人が増えているようです。また、ガソリンの値段も高くなり、エコの観点と節約意識から自転車が見直されています。ただし、自転車の正しい乗り方、ルールを知っている人は少ないと思います。
平成21年度の自転車事故は、全国で15万6373件発生しています。交通事故全体の死亡事故は減少していますが、自転車走行中の事故による死亡者は10年前の3.7倍となっています。(資料:警視庁自動車安全利用の推進「自転車事故の発生状況」)その原因は、自転車は自動車と同じ「車両」として、道路交通法を守らなければならないという認識が欠けているからと思われます。今後はますます自転車による事故が増えるのでないか心配です。
自転車の正しい乗り方・交通ルール・マナーは、道路を利用する人を事故から守り、また自分が事故に合わないためにあるものです。下記の項目を遵守して
自転車の安全運転を心がけてください。
(1)自転車は車道が原則、歩道は例外
道路交通法上、自転車は軽車両と位置付けられています。歩道と車道の区別があるところでは車道通行が原則。歩道では歩行者優先です。歩道では徐行するか、自転車を降りて押して歩くのがマナー。
自転車は道路の左端に寄って通行しなければなりません。
◇飲酒運転の禁止◇2人乗りの禁止◇並進の禁止◇夜間はライトを点灯
◇信号を守る◇交差点での一時停止と安全確認◇傘差し運転、携帯電話の使用運転の禁止
もし、道路交通法に違反して事故を起こしたら、自転車運転者は罰金だけでなく重要過失致死傷罪に問われます。また損害賠償という民事上の責任を負うことになり、自転車事故には大きな責任がかかってくるのです。自動車事故は被害者救済のために自賠責保険がありますが、自転車には強制的な保険はありません。自分で事故に備えるしかありません。
では、どのような保険(保障)に入っていればいいのでしょう。
一つは、自転車事故で自分がケガをした時のための傷害保険です。(冒頭でお話しした腸管出血性大腸菌感染症<O-157>等を担保する傷害保険もあります。)
もう一つは任意で加入する個人賠償責任保険です。個人賠償責任保険は、相手をケガさせたり、物を壊したりして損害を与えた場合に支払われます。
個人賠償責任保険は、傷害保険・火災保険・自動車保険等に特約として付保すれば加入できます。また、個人賠償保険特約は保険料が廉価ですし、1契約で家族の方全員が被保険者となります。ぜひご検討して下さい。
自転車事故による相手への賠償は自動車保険を使えません。
傷害保険と個人賠償責任保険特約でカバーするのがおすすめです。
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