月間ニュースレター
2011年8月号 秩父の風土に育まれた「秩父のそば」をご紹介
皆さんこんにちは!
今年は梅雨明けが例年より早く、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか?
私が子供の頃は気温30℃を超えると暑いと思いましたが、今の夏は30℃はあたり前の気温、35℃以上の猛暑日で「今日は暑い!」となっています。昔より5℃以上気温が高い気がします。地球温暖化の影響ですかね。扇風機が、数年前から北海道でも売れてきたと聞いていましたが、今年は節電の影響で全国的に馬鹿売れ、品薄の状態が続いています。
こう暑いと当然のことに食欲が減退しますので、私もこのところ「そば」を食べることが多くなっています。この暑い時期は、冷水でしめた「そば」はのどごしも良く、本当に美味しいですね。
今月は、秩父の風土に育まれた「秩父のそば」をご紹介させていただきます。
秩父地方は四方を山々に囲まれた盆地となっており、小石の多い痩せた土地のため、昔から「そば」の栽培に適した土地として有名でした。また気候が山地、盆地のため、一日の寒暖の差や夏暑く、冬寒いという特色があります。また、荒川上流部の澄んだ源流を利用して栽培された「秩父のそば」は腰が強く、風味豊かな美味しい「そば」となります。
秩父郡市には「そば」生産農家は多数ありますが、特に荒川地区は120余件の生産農家があり、春そば(5月下旬~6月上旬)秋そば(9月中旬~10月上旬)の開花期には、可憐なそばの花が満開となります。
例年11月には「ちちぶ荒川新そばまつり」が開催されます。(今年は11月20日が予定されています)10月下旬に収穫された新そばを、紅葉の山々をバックに味わうことができます。ぜひお出かけください。
そば屋さんは沢山ありますが、その中の20店で組織された「秩父そばの会」では<蕎麦スタンプラリー>を実施しています。2年間の間に18店以上のスタンプを集めると3,000円のお食事券がもらえます。食べ物は各人の好みが違うので、どの店がおいしいとは言えませんが全体的にレベルは高いと思いますよ。この会に加入していないそば屋さんでもおいしいお店は沢山ありますので、ぜひご自分で食べ歩きをしてください。
食べるだけでは満足できないという方には、荒川地区内の「そば道場あらかわ亭」ではそば打ちを体験することができます。そば打ち4人前1セット4,800円で石臼挽そば粉を打って食べるまでの体験ができます。(予約が必要ですので注意して下さい)
「そば」は健康食品としても重用されています。「そば」はたんぱく質の栄養素を表すアミノ酸値が90と米(76)や麦(47)より優れており、基準値の乳(100)にせまる値です。必須アミノ酸の一つリジンは小麦粉・精白米の3倍以上含まれており、発育期のこどもにとっても欠かせないものです。また消化もいいので、すぐにお腹がへるんですよね。
また、最近話題になっている<ルチン>が多く含まれています。<ルチン>はビタミンCと一緒になって毛細血管を強くする働きがあり、ざるそば1日1枚食べれば脳溢血を防げると言われています。これは<ルチン>が毛細血管の透過性を調節するビタミンPを多く含むため降血圧食品と言えます。<ルチン>は甘皮部にあたる表層部分に多く含まれています。高血圧の人は、積極的に食べましょう。
尚、これらの有効成分は水溶性で蕎麦湯中(そばを茹でた湯)に多量に溶け出しているため、「そば」を食べた後、残ったおつゆに「そば湯」を足して飲んで下さい。本当に美味しいです。ただし、おつゆには、塩分が多いため薄めにして飲むのがお勧めです。塩分は高血圧の原因となりますので、「そば」を食べ
た意味が無くなってしまいます。
まだまだ暑い日が続くと思います。
健康を維持するのは大変な時期ですが、
まず食べましょう。体力を無くすと夏
バテになります。
快食・快眠で暑い夏を乗り越えましょう。
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