月間ニュースレター
2009年9月号 「インフルエンザ」について
みなさんこんにちは!
まだまだ暑い日が続きますが、お元気ですか?
さて、今月は大流行が予測される「インフルエンザ」についてお話したいと思います。
新型インフルエンザの感染者数が増加し、正式に「流行入り」したことが8月21日、国立感染症研究所より発表されました。全国定点医療機関からの報告数が、一施設当たり1.69人となり、流行開始の目安1人を超えました。
都道府県別では、沖縄県(29.6人)奈良県(2.96人)滋賀県(2.48人)福島県(2.45人)東京都(2.14人)大阪府(2.14人)茨城県(2.11人)高知県(2.10人)埼玉県(1.91人)長野県(1.83人)の順になっている。
<インフルエンザとは>
インフルエンザとはインフルエンザウイルスによって引き起こされる急性感染症で「流行性感冒」ともいいます。インフルエンザは通常の風邪(普通感冒)と比べ、症状が重く全身症状も顕著に現れます。幸いにも今回の新型インフルエンザは「弱毒性」と考えられていますが、このまま新型インフルエンザが終息せず冬を迎えた場合、季節性のインフルエンザのシーズンと重なるため医療機関の混乱も懸念されています。
<風邪との違い>
インフルエンザと風邪の違いは、ウイルスの種類が違います。風邪の場合は最初、のどや鼻の症状で現れますが、インフルエンザの場合は1~3日間の潜伏期間を経て、いきなり38~40度の高熱がでます。
風邪の場合は温かくして安静にしていれば症状も治まりますが、インフルエンザの場合は倦怠感や筋肉痛などの全身症状が出るのが特徴です。また、風邪のように比較的症状が治まるのとは対照的に、5日間ほどこの辛い症状が続きます。
<症状チェック>自己判断は危険ですが、下記の症状を参考にインフルエンザの疑いがある場合は早めに医療機関に行きましょう。
重要ポイント 下記の3つが揃うことが、インフルエンザの特徴です。
□ 地域内でのインフルエンザの流行
□ 急激な発症(前触れとして鼻水や咳、くしゃみなどが続くことなく、急に高熱が出る。
□ 38℃以上の発熱/悪寒
要注意ポイント 次のような要注意ポイントもあれば、インフルエンザを疑いましょう。
□ 関節痛/筋肉痛 □ 倦怠感/疲労感 □ 頭痛 □ 寝込む
また、次のいわゆる“風邪症状”もほとんど同時か、やや遅れて出ます。
□ 咳/鼻水/くしゃみ □ のどの炎症
<日常生活でできる予防法>
1.栄養と休養を十分取る・・・・体力をつけ、抵抗力を高めることで感染しにくくなる。
2.人ごみを避ける・・・・病原菌であるウイルスを寄せ付けない。
3.適度な温度、湿度を保つ・・・・季節性のインフルエンザウイルスは低温低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂っています。ただし、新型インフルエンザ
は夏に異例の感染拡大をしている点が違いますので注意が必要です。
4.外出後の手洗いとうがい・・・・外出先から帰った時は手洗いで接触による感染を、
うがいはのどの乾燥を防ぎ、口中の汚れと菌を洗い流します。
5.マスクを着用する・・・・他人からの感染を防ぎ、罹患したひとは咳やくしゃみの飛沫から他人に感染するのを防ぐ効果があります。「せきエチケット」ですよ。
<予防接種>
インフルエンザの予防接種を受けたら絶対にインフルエンザにかからないというわけではありません。成人の場合発病阻止率は70~90%ぐらい、小児の場合はさらに低くなります。予防接種は罹患しにくくしたり、罹患しても重くならない事が目的とご理解下さい。新型インフルエンザワクチンはとても足りそうもありませんが、65歳以上の高齢者、慢性の病気を持つ方、気管支喘息をもつ小児等は予防接種が有効です。医療機関とよく相談して対応してください。
更新時間 : 2009年09月01日
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